越境カンファvol.3 多視点報告
第3回越境カンファでは、 「こどもの部屋から明日の衣食住を眺める 」 をテーマに多種多様な視点・切り口でディスカッションを行いました!プレゼンターは生田海斗さん(スイス/建築)でした! 今回はカンファで出てきた注目のトピックの要約をそれぞれご紹介していきます!
第3回越境カンファでは、 「こどもの部屋から明日の衣食住を眺める 」 をテーマに多種多様な視点・切り口でディスカッションを行いました!プレゼンターは生田海斗さん(スイス/建築)でした! 今回はカンファで出てきた注目のトピックの要約をそれぞれご紹介していきます!
越境カンファvol.3 概要
第3回越境カンファでは
「こどもの部屋から明日の衣食住を眺める」というテーマを掲げ、
-こどもの空間
-こどもと家族
-こどもと都市
の3つを中心的な視点・切り口とし、少し先の未来の住環境を考えるディスカッションを行いました💡
今回は、多感で繊細な子どもたちの生活空間や家族のかたちにフォーカスすることから、いまのわたしたちのライフスタイルや身近な生活環境のアップデートの可能性を探していきました。
はじめに、こどもに関する近現代史(子供部屋や教室、核家族、公園の変遷…)を簡潔に振り返り、衣食住に潜む課題をソフト・ハード両面から捉えるにあたって、共感・考えやすいキーワードを共有しました。
その後、同分野同士のグループでのディスカッションを経て、異分野同士のグループでのディスカッションでキーワードの集積や切り口の差異から新たな意見を持ち寄り、最後は同分野同士のグループで以下のように意見をまとめていきました。
It takes a child to raise a society.
🟡Group1 建築+土木系
〈教室空間を見直し、公共性の変容を目指す〉
・先生-生徒の間でも個人の差がない平等関係を維持しながら、座学スタイルやスタジオ制のように授業の目的の骨格に合わせてレイアウトを柔軟に変えることが必要。
・例えばそのコンセプトを都市空間にも応用し、スタジオ型のベンチ空間など単一・線形的でない場づくりを生み出すアプローチになるのではないか。
🔵Group2 理工系
〈自発的/受動的体験の共存〉
・例えば教室の席配置は自由、黒板もタブレットの導入でオープンにも目指す一方で、黒板のような偶発性が高く自由な行為を生む場やきっかけは残していくことも必要。
・日米の比較で、住宅内外での親の管理具合が大きく違う。親から教わる事/自分で発見する事、両面から感じる幼少期の危険や恐いと感じる体験が偏在せず同時に得られる住環境がいいのでは。
🟠Group3 プレゼンター+社文+商系
〈非計画を計画する〉
・遊具的なもの(計画されたもの)を設るのにも加えて、子供が自由になんでもできる場(計画されていないもの)をつくり、与えられたものを楽しむこと以上に、楽しみを自発的に創り出せる環境をつくることを優先したい
プレゼンターのまとめ
「こどもを育てるには村が必要」という古い諺があります。
今回のカンファでは逆に、「地域や社会を育むにはこどもが必要」で、こどもを考えることは必然的に彼らを取り囲む私たち大人たちがどう行動するべきなのかを深く考える機会になりました。家でもあるいは都市空間の中でも「こども」に必要なことは「わたし」にもあってほしいものが多く、例えば今回のセッションの中で3グループ共に挙がった「従来の場所・仕組み+新しさのエッセンスを加味していく」という共通したアップデートのアイデアや境界の越え方は日常生活にも通底するキーワードなのではないでしょうか?
在来のものも尊重するし、新規のものも取り入れるという様式はどこか日本的な折衷の考え方にも近く、また前回カンファでの「うなぎのたれ」という持続可能性の作法との重なりしろも発見できるとても面白い機会となりました。今回得られた視点の多様さを、自分自身の創作のヒントへと繋げていきたいと思います。