越境カンファvol.4 多視点報告
第4回越境カンファでは、 「〜世界の窓から見た〜みんなのセクシュアルウェルネス」 をテーマに多種多様な視点・切り口でディスカッションを行いました! プレゼンターは野田朝比さん(カナダ/社会学)でした!今回はカンファで出てきた注目のトピックの要約をそれぞれご紹介していきます!
第4回越境カンファでは、 「〜世界の窓から見た〜みんなのセクシュアルウェルネス」 をテーマに多種多様な視点・切り口でディスカッションを行いました! プレゼンターは野田朝比さん(カナダ/社会学)でした!今回はカンファで出てきた注目のトピックの要約をそれぞれご紹介していきます!
越境カンファvol.4 概要
第4回カンファでは
「世界の窓から見る-みんなのセクシャルウェルネス-」というテーマのもとに
ー留学経験から見る各国の性事情とセクシャルウェルネス
ー自分の性教育遍歴の振り返り
ー自分が留学していた国での多様な性のあり方について
の3つを中心的な視点を切り口とし、自分と身の回りの性とその潜在的な意識について考えるディスカッションを行いました💡
今回は、私たちが当たり前に学校教育の一環として受けてきた「性教育」や身の回りからの情報によって形成された個々で異なる性の在り方について、プレゼンターの留学先での多様な性の在り方の共有を聞き、一旦立ち止まり、自分が持っていた疑問などを言葉に表して共有する場をみんなで作っていきました。
はじめに、デンマークに留学していた2人による性教育団体での活動・フォイスコーレでの性教育に関する気づきと、ドイツ在住でスタートアップメディアで働くトビタテ生によるセクシャルウェルネスイベントでの取材を共有しました。そのあとUAE・ケニアに留学しているプレゼンターによる日本の性教育の比較から、現地国での性教育の問題点などをプレゼンしていただきました。
その後、「今日からできるアクション」「留学先の性に関する驚きや経験」など普段初対面の人と話すことがないような2つのテーマについて、個人の経験や社会への疑問点を、同分野同士・異分野同士のグループでのディスカッションによって深堀していきました。
#声を上げよう
#当たり前を見直そう
🟣ディスカッション1
「プレゼンを聞いて気になったこと・もっと知りたいこと」
•性教育というと広義で、LGBTQIA +、性的同意、性欲コントロール、どう互いに良いSEXをしていくか、など沢山含まれています。
•性教育の中でも、妊娠したらどうなるか、出産したらどうなるか、子育てでは何をするのか、という視点も気になります。
•子供を育てることができるようになるまでの避妊も大切ですが、妊娠・出産に適した年齢についても今後日本の性教育で取り上げられてほしいな、と感じます。ある意味女性の社会進出と対立することなので難しさも感じています。
•避妊をこれまで男性に任せきりだったなと気づきました。でも同時に女性主体でできる避妊方法の値段が高いです。
🟡ディスカッション2
「性教育遍歴〜学校で教えてほしかったこと〜」
•sexには、生殖、支配、コミュニケーションの目的があることを教えて欲しかったです。それを知らなかったので、「なんでそんな危ないことするの?」と思っていました。
•緊急時にどんな対応をすればいいか具体的に教えてほしかったです。
•避妊の方法はコンドームだけじゃないことを知りたかったです。(ピルについて副作用についてなどの悪いイメージしかなかった)
プレゼンターのまとめ
このカンファの目的は性教育だけにとどまらず、日常に密接に関わっているセクシュアルウェルネスに向き合い、それに対する考えや思いを共有できる場づくりでした。
それに加えて今回のカンファでは逆に、参加者の皆さんから「声を上げる大切さ」と「当たり前を見直す」という2つのアクションが大切であると痛感させられました。
ディスカッションの中で、参加者の皆さんが留学した際に、その国では裸になることへの抵抗感がないことに驚いた経験や、宗教の影響で日本より性についてオープンに話すことが出来ない状況にある国など、みる視点によって、日本の性教育が一概に問題があるとは言えないことが分かりました。しかし、改善の余地は沢山あることを再認識することができました。また、私たち一人一人が声を上げてアクションを起こすことで、最初のステップとして自分達の周りから変化を起こしていくことが重要だなと感じました。
嬉しいことに参加者の方からぜひ2回目も開催してほしいとの声がありました。今回だけで終わりにするのではなく、次回は「性的同意」などのより絞られたテーマでディスカッションなどができる機会へと繋げていきたいと思います。